さよならドビュッシー【中山七里】

さよならドビュッシーは小説家中山七里氏によって執筆された小説作品で、ピアニスト岬洋介が登場するシリーズの第一弾としても知られています。
第八回このミステリーがすごい大賞の大賞を受賞するなど高い評価を受けた作品でもあります。
ミステリーではありますがミステリーらしくないテンポよい展開が幅広い年齢層やミステリーがあまり好きでない方にも好まれた理由です。

ピアニストをめぐる謎

ピアニスト志望の香月遙は日々ピアノの練習に明け暮れていたが、ある日火事によって香月邸の離れが全焼してしまいます。
この火事で彼女は大やけどを負ってしまい指もまともに動かなくなってしまい大きなショックを受けてしまいます。
また、亡くなった当主から莫大な資産を受け継ぐ形になってしまった彼女ですが、そんな彼女の周りで不思議なできごとが起こるようになります。

身の危険を感じ始め、信頼していたピアノ教師も冷たく感じてしまうようになりますが、そんな彼女の新しいレッスン役として岬洋介が現れます。
その後火事をはじめ一連の事件についての真相を岬が解き明かし、香月が出場するピアノコンクールが終わったあと推理を披露します。

高い評価を受ける

評論家からも高い評価を受ける作品として知られ、ハンデを背負った少女が辛いレッスンやリハビリに耐えつつ頑張るスポ根要素や推理小説が上手に融合していると評されます。
確かに、同作品は生粋のミステリー小説ではあるもののスポ根の要素や王道のエンターテイメントを採用した作品でもあります。

そのため、この作品一つで様々な楽しみ方、読み方ができるというのは魅力的な部分でしょう。
著者の作品ではラストに大どんでん返しがあることは珍しくありませんが、それはこの作品でも健在で、まさかそうくるか、という要素がふんだんに盛り込まれているのも特徴と言えるでしょう。

ミステリー好きなら読むべし

中山氏の作品が好きという方はもちろんですし、ミステリー小説を読むのが好きという方なら必ず一度は読んでおきたい作品の一つと言えるでしょう。
様々な伏線が終盤になって一つにまとまってくる段階では鳥肌が立ってしまいますし、大きな驚きも感じることができます。
従来のミステリー作品とは一線を画した作品とも言えますから、ミステリー好きを公言する方なら絶対に読んでいただきたい作品です。

また、本格的なミステリーは分かりにくいから苦手、という方にもお勧めできます。
さきほどもお伝えしたようにこの作品には様々な要素が詰まっていますから、ミステリーという感覚を抜きにしても充分楽しめる作品となっています。
純粋に面白い小説を読みたい、という方でも充分楽しむことができる作品だと言えるでしょう。